先日行われた ecforce academy for partners に弊社代表の大塚が講師として登壇させていただきました。当日のイベントレポートをまとめましたので、是非読んで頂けたら嬉しいです!
ecforce academy for partners とは
アカデミー全体の流れ
大塚さんの講義セッションスタートです。
当日の流れはこんな感じです。
- 登壇者紹介(株式会社Refine 代表取締役 大塚 和男)
- 要件定義書とは
- 『食品ECのとある事例』『定期通販のとある事例』
- ワークショップ
- ワークショップフィードバック
講師紹介(株式会社Refine 代表取締役 大塚 和男)
- 株式会社Refine 代表取締役 大塚 和男
- Refineのあゆみ
- 報道番組出演の紹介
要件定義とは?
開発ベンダー選定、要件定義、設計、開発、テスト、トレーニング、リリース、運用の流れの中で、要件定義期間に定めたものを記載する文書の一つで、『プロジェクトの成功を確実にするための重要な文書』です。
リスクと対策、対応しない事なども書いていきます。
★ プロジェクトの成功を確実にするための重要な文書
★ 開発に必要なすべての要件や仕様を詳細に記述している
☆ クライアント様と開発チームの間で共通理解を確立する
☆ プロジェクトの範囲を明確にする
☆ 開発計画の基礎になる
大塚さんの経験に基づくお話もしていただきました。
要件定義ミーティングで認識を合わせていても、書いておかないと「言った」「言わない」が発生する事もあるとか…。これでは、プロジェクトが成功から遠ざかってしまいます。
ECサイトは、作ってオープンしてからがスタートで、
売上が伸びる所がゴールの1つとなります。
次に『伸びるECの5つのポイント』を教えていただきました。
⭕デザインがシンプルである
⭕システムがシンプルである
⭕顧客の行動が可視化・数値化されている
シンプルという言葉が2つありましたが、
デザインはシンプルな方がいいんですね!
ブランドサイトのように動きがありすぎると、CV(コンバージョン)しないというデータもあるようです。
会員登録やお問い合わせで、入力フォームが多いのも、日本特有で海外サイトだと少ないんだとか。
たしかに、メールアドレス・パスワードだけで会員登録ができるサイトもありますよね。
次に、Refineで実際に行った『食品ECのとある事例』『定期通販のとある事例』に基づき、要件定義の具体的なポイントをお伝えしました。
ワークショップは、10個のクライアント要望を整理せよ!
本日の登壇は、ワークショップの時間を設けていました。
ワークショップのお題は、2パターン用意していて、
「10個のクライアント要望を [フェーズ1] [フェーズ2] [対応しない] に整理しよう。」というものでした。
今回は、2つのお題を出させていただいたのですが、
このお題もRefineに実際にあったご相談を元に、リアルなものを提供させて頂きました。
皆さん真剣に考えていただいています(*^^*)
【Aチームへのコメント】
大塚 :ありがとうございました。少しお題の説明が少なくてすみません。
こちらの場合だと、実施可能でしょうか?
回答者:可能です。
大塚 :そういう事ですね。考えていただきありがとうございました。
【Bチームへのコメント】
大塚 :運用のところもイメージした回答を作って頂き、ありがとうございました。
やらない事も理由を考えて、しっかり分けていただいたので、とても良い提案だったと思います。
【Cチームへのコメント】
大塚 :やらない事を決めているのは素晴らしいと思います。
構築予算に合わせて、実装内容を検討いただいたのは、素晴らしいです。更に営業サイドの話になりますが、費用対効果を検討してどのくらいの費用で、実装ができるかまで提案できればベストだと思いました。
【Dチームへのコメント】
大塚 :難易度が高い方を選んでいただいたんですね(笑)
今後の為に、現状の基本情報では、不可能な事をお伝えしてしまっても良いかなと思っていま
す。
【Eチームへのコメント】
大塚 :限られた予算の中で、しっかり対応範囲を整理していただきました。
要望がふわっとして、ECについてはあまり知らない担当の方からの要望でよくある形ですので、整理をする作業はとても大事な事です。
【Fチームへのコメント】
大塚 :同じ要件でも、制作会社によって、やってくれる所とやってくれない所があるという事がわかりますね。
なかなかおもしろい結果になってきました。
全体的なフィードバック
今回は、なかなか難易度の高いお題だったようです。
費用に見合わない要望がある場合は、
代替案を提案する事で、お客様の本当の意図を明確にし、不可能という話しではなく今にフィットする答えを探していきます。
例えば、「今のフェーズでは利用者が少ないので、次フェーズに回しましょう」「デザインで回避できるので、デザインでなんとかしましょう。」など
とは言ったものの、、、講習会ではこんなシーンも。
👨大塚 :うーん。でもこれって予算オーバーになりますか?笑
😔参加者:(うなずき)
👨大塚:まぁ、150万円ですもんね。なかなかの最低限予算で行えるように調整が必要ですね。
という場面もありました。笑
調整するには、プラットフォームの特性や既存機能を理解し、
・カートシステムのデフォルト機能で対応できること
・UIデザインでカバーできること
・オペレーション側の調整で対応できる部分
を探していきます。
調整を慎重に行わないといけないものとして、データ移行要件があります。
既存の会員・会員周辺情報の移行は、今上げている売上にダイレクトに関わります。予算の制限があるとはいえ、会員データを全て無くしてしまうのは、もったいない場合があります。
全ての移行には予算が足りない場合、例えば、最終購入日を基準に期間を区切る事も方法の1つというお話がありました。
まとめ
要件定義では、このようにクライアントの要望・状況・目的に合わせて最適解を探していく作業になります。
本日のセッションを通じて、参加者の皆さんがクライアント目線での考え方を深め、より良いECサイトの構築に向けた知見を高め合う会となりました。
そして参加者の方からは、とても嬉しい感想をいただきました!
「要件定義を教えてくれる所は、あまりなかったので、とても勉強になりました!」
「気さくな講師さんで、わかりやすかった。」など、 嬉しい感想を頂きました。
運営のecforce(株式会社SUPER STUDIO)土方様にも心より感謝申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。