マーケティング

ユーザーの行動を可視化することで問題提起の根拠になる|株式会社トリプルサン様 Amplitude導入対談①

株式会社Refineは、行動分析ツール「Amplitude」の国内代理店として、化粧品販売ECサイト「エポラーシェ」を運営する株式会社トリプルサン様に導入をサポートしています。

トリプルサン様ではAmplitudeを導入し、1ヶ月が経過しました。
今回はその効果を確認するため、株式会社トリプルサン 畠山様と弊社代表の大塚が第一回目の対談を行いました。

本記事では、ECサイト内のユーザーの行動をどのように分析し、活用しているのか、リアルな話をお届けします!

トリプルサン様の運営する「エポラーシェ」


大塚:
本日は第一回目の対談よろしくお願いいたします!
早速ですが、トリプルサン様のECサイトについて教えてください。

畠山様:
弊社のECサイトは、D2Cをメインとした化粧品販売のためのECサイトです。
2011年頃からecオレンジ(EC-CUBE)で運営を始めて、2023年10月にecforceに切り替えました。

※ ecオレンジとは?
EC-CUBEをベースにしたパッケージです。今もなお利用されている事業者様が多いです。

ecforceに切り替えた経緯

大塚:
ecオレンジ(EC-CUBE)からecforceに乗り換えたことで変化したことはありますか?

畠山様:
前のプラットフォームでは、時代に追いつくための改修が毎回必要になっていました。
また、古いバージョンのecオレンジ(EC-CUBE)を使用していたこともあり、最新の機能が適応しないことも多々ありました。そこで、大塚さんから紹介のあったecforceに切り替えようと思ったのがきっかけです。
弊社のサービスを再現できるのはここのカートじゃないかと思い、切り替えました。

ecforceに切り替えたことによって、自分たちのやりたいことを実現しやすくなったと感じています。
また、世の中のベースとなるサービスがecforceには標準装備されているため、その部分の開発費は抑えられました。すぐにECサイトに適応できるところも大きなメリットです。

大塚:
ecforceに切り替えたことで、トレンドに追いついていきながらマーケティング施策ができるようになった、ということですね!

ランニング費用やお客様の反応は?

大塚:
ランニング費用に関してはいかがですか?

畠山様:
ecオレンジ(EC-CUBE)の時はセキュリティ対策等のコストが至る箇所にかかっていました。
一方でecforceは、そのような機能が標準装備されているためコストカットできていると感じます。
トータルでみると移行前よりもランニングコストは減っています。

大塚:
いいですね!お客様はどのように感じているのでしょうか?

畠山様:
例えば、カート付きLPが標準で装備されているので、新規のお客様は申し込みがしやすくなったのかなと感じています。
新規会員登録と定期便の申し込みが同時に行えるようになったため、お客様がECサイトで迷われることが少なくなったと思います。

ユーザー行動分析のAmplitudeを導入してみて


ECサイトの課題について

大塚:
ユーザー行動分析のAmplitudeを実装させていただきましたが、Amplitude活用前のECサイトの課題について教えてください。

畠山様:
一番大きな課題は、お客様の行動があまり良く分かっていなかったことでした。
どの商品をカートに入れてカゴ落ちしているのか、具体的な商品を把握できていなかったと感じています。
また、お客様がどれくらいの時間をかけて迷っているのか、というのも把握できていませんでしたが、Amplitudeを導入することで、上記の課題が可視化されました。

Amplitudeの第一印象は?

大塚:
率直な第一印象はいかがでしたか?

畠山様:
名前も知らない状態でした。
率直に、「GA4と何が違うの?」という第一印象でした。

大塚:
あー、なるほど(笑)

畠山様:
しかもAmplitudeは当時英語表記だったので、使えるのかな?と不安でした。
(現在は日本語対応しています!)

デモ画面を見て印象は変わった?

大塚:
実際デモ画面をご覧いただいて、印象は変わりましたか?

畠山様:
ちょっとGA4とは違うな、と感じました。
お客様の行動の可視化ができる点や、GA4ではできない高度な分析が実際にできた時には、「お、これちょっと凄いな」と思いました。
お客様を更に深く理解するという点においても、凄く良いツールだなと思います。

実際に操作してみて

大塚:
畠山さんが実際にAmplitudeを操作してみて、いかがでしたか?

畠山様:
直感で触っている部分が多いので、操作方法が分からない箇所が少しあります。
その点はサポートに入っていただいているので、助かっています。

自分で触ってみると、新規顧客がどのようなルートで来て、どれくらいの時間どのページを巡って購入に至ったのか、というのが凄く分かりやすく見られました。
そのため、このページで何で迷っているんだろう、という問題提起がしやすくなりました
また、他のメンバーとのディスカッションの根拠になるというのも大きいと思います。

大塚:
問題提起の際にお客様の行動が可視化されていないと、全く異なる方向にディスカッションが進んでしまうことは良くありますよね。
答えを導くためのツールとして、分析結果を社内で共有しながらディスカッションをして、次の施策に繋げるというのは、まさしく理想の形だと思います。

今後更に期待すること

大塚:
今後Amplitudeを活用する上で、更に期待することがあれば教えていただきたいです。

畠山様:
データを見て、ここは何でこうなっているんだろう?等の発想がしやすくなると良いなと思います。感覚的な話で難しいことを言っているのですが(笑)

このページは何人閲覧しているのか、がユーザー別で見られたら面白いのかなと思います。
Amplitudeだと、この人がこのページを閲覧したというのが分かるので、逆にこのページにはどのユーザーが来たのかを見てみたいです。

大塚:
少し脱線しますが、1日あたりどれくらいAmplituideを使用していますか?

畠山様:
1日30分はデータ分析をしていると思います。
習慣的に見ているというよりも、疑問が沸いたらとりあえずAmplitudeを見てみるか、のように思い立ったら使っている感じです。

不正検知にもAmplitudeを使っている

大塚:
不正注文の防止策としてもAmplitudeを使用されていると以前伺いました。

畠山様:
そうですね。新規の方の注文金額に違和感があった際に、カード会社に属性照会を頼む前にAmplitudeを通してユーザーの行動を確認しています。
例えば配送先と注文場所が全く異なる等の怪しい箇所を見つけられた場合は、審査をかける等の使い方をしています。

大塚:
僕らには全く不正検知に役立てる発想がなかったので面白いですね。

パートナーとしてのRefine


パートナーとしてのRefineへの評価

大塚:
Amplitudeを実装してから少し時間が経ちましたが、ここまでのRefineの対応はいかがでしたか?

畠山様:
Refineさんのサポートで助かったのは、指示が明確だったという点です。
他社のツールを導入する際によく困るのが、指定されたコードを入れても動作しないことが実際に良くあります。
原因としては、変数がきちんと設定されていなかったり、ecforceへの理解度が低いことがあげられると思います。

Refineさんはecforceの仕様も分かってくださっているため、導入する際に凄く楽でした。
システムベンダーに話す際も、指示が明確だったためスムーズに進められたので、助かりました。

パートナーとしてのRefineに今後求めること

大塚:
逆にここは直してほしい、ここを求めたい等はありますか?

畠山様:
サポートしていただいている中で、コミットする施策の提案がとても助かっています。
事業者目線では中々思いつかない、ユーザー目線での施策提案を今後もいただきたいなと思います。

大塚:
直して欲しいところというよりは、今後も継続して欲しいというところですね(笑)
本日は対談に応じていただき、ありがとうございました!

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