企業の認知度向上や、フォロワーの増加を促す際に効果的と言われているインスタントウィン。企業がSNSを運用することが一般的になっている今、Twitterを活用した「インスタントウィンキャンペーン」が続々と登場しています。
目次
インスタントウィンとは?
抽選したその場で当落がわかる懸賞のことで、このインスタントウィンの仕組みをTwitter内で実現したものが「インスタントウィンキャンペーン」です。ユーザーはフォロー&リツイートをするだけで簡単に参加することができます。景品も高価なものというよりも、コーヒーやドーナツの無料券など比較的安価なものが多く、当選確率が高いのが特徴です。
日本で初めてTwitter上でインスタントウィンキャンペーンを実施したのは、日本コカ・コーラ株式会社のヨーグルスタンドであり、これをきっかけに2016年以降、企業によるインスタントウィンキャンペーンが盛り上がりを見せます。
【事例1】日本初「ヨーグルスタンド」
先程もご紹介しましたが、2016年4月に実施された日本コカ・コーラ株式会社の「ヨーグルスタンド」の事例を見てみましょう。
<キャンペーン内容>
・ユーザーが「ヨーグルスタンド」のアカウントをフォローし、該当ツイートをリツイート。
・数秒〜数分ほどで抽選結果の動画が自動返信される。
・期間内であれば毎日参加でき、該当ツイートは毎日0時に投稿される。
また、当選者の喜びのツイートをリツイートするなどキャンペーン後のコミュニケーションにも力を入れ、ユーザーと企業の関係性をより深めました。キャンペーンは発売日から1ヶ月間実施され、ツイート件数は約27万件、参加回数は約50万回に昇り、ユーザーにも企業にもインパクトを与える結果となりました。
【事例2】15の企業による連動型キャンペーン
2019年8月5日〜9日までの5日間、全15の企業アカウントが共同して「夏の縁結び祭り #企業公式チャレンジ」キャンペーンを開催しました。<キャンペーン内容>
・ユーザーが対象企業のアカウントをフォローし、該当ツイートをリツイート。
・抽選結果が自動返信される。
・本キャンペーンには、株式会社すかいらーくホールディングスや株式会社しまむらなど全15の企業が参加。
・期間中は全ての企業アカウントに1日1回チャレンジできる。
“縁結び”をテーマに、参加ユーザーに対して別の参加企業のアカウントをリプライで紹介。実際にお祭りで色々な屋台を巡るような感覚を与えるなど、ユーザーがより楽しめる工夫も施されています。
【事例3】ユニークな企画「ハッピーターン」
亀田製菓株式会社はハッピーターンの公式アカウントで、時価総額50万円相当の“金のハッピーターン”をプレゼントするというユニークなキャンペーンを、2019年5月13日〜29日にかけて開催しました。
<キャンペーン内容>
・ユーザーが「ハッピーターン」のアカウントをフォローし、該当ツイートをリツイート。
・抽選で1名様に“金のハッピーターン”が当たる。
・抽選結果はTwitterのダイレクトメッセージで届く。
抽選確率が低いキャンペーンではありますが、このようなユニークなキャンペーンは話題になりやすく、一気に注目度が上がります。これにより、亀田製菓株式会社は史上最多の45,000リツイートを達成し、好評につき追加でもう1名様に“金のハッピーターン”が当たるキャンペーンを7月に実施しました。
インスタントウィンキャンペーンのメリットは?
では実際に、企業がTwitterでインスタントウィンキャンペーンを実施するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
- 短期間で多くのフォロワーを獲得できる
- リツイートを促すことで拡散できる
- 企業や新商品の認知、広告に繋がる
- 当落結果がすぐ分かるためユーザーのリピート率が向上する
- ユーザーによる当落の感想ツイートにより、さらに宣伝効果が高まる
企業にとして、認知拡大やフォロワー獲得に非常に有効であることがわかります。また当落結果が瞬時に分かり、参加ハードルが低いという点はユーザー側のメリットとも言えます。
実施する上での注意点
ここまでいい事づくしのインスタントウィンキャンペーンですが、ただ実施するだけでは効果を最大化できません。注意点は主に3つあります。
①ユーザーとのコミュニケーションが大事
インスタントウィンキャンペーンは景品目当てで参加する人が多く、キャンペーンが終わるとフォローを解除してしまう可能性があります。そのため、日頃からユーザーとのコミュニケーションを頻繁に取り、企業のファンになってもらう必要があるでしょう。
②クリエイティブな企画の考案
前提として、まずは参加してもらわなければなりません。ユーザーが思わず参加したくなるような楽しい企画の考案、そしてプロモーションしたい商品やサービス、ターゲット層を明確にした上で実施する必要があります。
③ツールを使おう!
インスタントウィンキャンペーンは即時性が問われるので、手作業で実施するのは厳しいと言えます。ATELUやechoes(エコーズ)などの自動返信や即時抽選ができるツールを利用し、効果を最大化しましょう。
まとめ
インスタントウィンキャンペーンは管理や運営など手間はかかるものの、その効果は非常に大きいと言えます。最大化させるためにも、アカウント運用をしっかりと行い、長期的なフォロワーの維持に繋げることが重要です。
これからの時代、企業のマーケティングツールとして欠かせないSNS。まずは企業の認知拡大のためにも、インスタントウィンを役立ててみてはいかがでしょうか。