弊社ではShopifyとEC-CUBEを使い、ECサイトの構築を行っています。
ECサイトの構築をご提案する中で、案件によりShopifyで構築すべきか、EC-CUBEで構築すべきか変わってきます。
弊社ではECサイトの規模拡大や、より良いECサイトづくりのご相談を承る中で、ShopifyとEC-CUBEを使ったECサイトの構築をご提案させていただいています。
その中で、相談者様がこれから実現していきたいECサイトの内容によりShopifyで構築すべきか、EC-CUBEで構築すべきかが変わってきます。
今回は、要件を伺っているときによく質問に上がるEC-CUBEとShopifyとの違いのうち、ECサイトの種類についてお話していきます。
ECサイトの種類
ECを行う際のプラットフォームにはいくつか種類があります。
ショッピングモール
ショッピングモールとは、既存のショッピングモールに出店する方法のこと。
例:楽天 / Yahoo! / Amazon/ など
低価格でスタートでき、ECサイトに必要な機能が揃っているため、専門的な知識がなくとも商品を販売することができます。
出店・出品費用
楽天 | Yahoo | Amazon | |
初期費用 | 60,000円 | 無料 | – |
月額費用 | 50,000円 | 無料 | 小口:100円大口:4,900円(出品毎) |
システム利用料 | 月間売上高の2.0%~4.5% | 無料(別途月商の1%以上、キャンペーン原資負担として月商の1.5%) | 8%〜(商品により異なる) |
決済手数料 | 2.5~3.4% | 決済方法毎にかかり、それぞれ異なる | 6~10% |
会員数 | 1億1,590万人 2020年9月時点での会員登録後1回以上ログインしたことのある会員数。退会者除く | 2,340万人 Yahoo!プレミアム2020年6月時点 | 500~850万人 プライム会員2020年1月時点 |
またモール自体に集客性があるため、まだお店や商品の知名度が低くても利用しやすいサービスです。
しかし、競合が多く集客に費用がかかったり、機能やデザインのカスタマイズができないというデメリットも。
ショッピングモールを皮切りにEC運用を始めて、なれてきたら他のシステムを並行して利用するというのも策略の一つかもしれません。
メリット
- 低コストでスタートできる
- ECサイトに必要な機能が揃ってる
- モール自体に集客性がある
デメリット
- 集客に費用がかかる
- 外部へのリンク禁止などのルールがある
- 機能やデザインのカスタマイズができない
ASPサービス
ASPとは、Application Service Providerの略で、インターネット上でアプリケーションを利用するサービスのことです。
例:Shopify(ショッピファイ) / BASE / STORES / イージーマイショップ / Cafe24/ecforce/など
こちらも低コストでスタートでき、基本的なカスタマイズはボタン操作でできるので簡単に始めることができます。
しかし、商品数やデータ量に応じてコストがかかったり、機能やデザインのカスタマイズができないなどのデメリットがあります。
メリット
- 低コストでスタートできる
- ECサイトに必要な機能が揃っている
デメリット
- 商品数やデータ量に応じてコストがかかる
- 機能、デザインをカスタマイズできない
ASPサービスでは機能やデザインに制限がありますが、Shopifyは機能カスタマイズの幅が広く利用可能な決済サービスも豊富なため、クオリティの高いECサイトを構築することができます。
また、月額プランを選択することができるため、まずは試しにECサイトを作ってみて売り上げが上がったらプランを変更するなど、事業規模に合わせたサイト運営が可能です。
ShopifyとBASEの違い
ASPサービスの中で、BASEのような無料カートと呼ばれるものと、Shopifyのような有料カートと呼ばれるものがあります。
次は、無料カートと有料カートの違いについてお話ししていきます。
費用の違い
BASEのような無料カートは基本的には初期費用がかかりません。
そのために手軽にECサイト構築をすることができるので、試しにECサイトを作ってみたい方や、ちょっとした売り上げの上乗せを狙いたい方におすすめです。しかし、決済手数料が比較的高めに設定されているため、商品が売れれば売れるほど多く手数料がかかります。
対してShopifyのような有料カートでは、月額費用がかかります。
その分決済手数料がBASEなどに比べて安く設定されているため、商品が売れれば売れるほど低コストになります。
そのため、本格的にECサイト運営をしたい人におすすめです。
機能の違い
ShopifyとBASEでは多言語対応している点や、ブログやSNS連携が充実している点など、類似する機能も搭載されています。
その中で、ShopifyとBASEで最も大きな違いは、使用できるドメインの種類です
ドメインとはインターネット上に存在するコンピューターやネットワークを識別するための名前のことで、住所のようなものです。
そしてドメインは共有ドメインと独自ドメインに分けることができ、BASEでは基本的に共有ドメインなのに対し、Shopifyでは独自ドメインの使用を使用します。
独自ドメインを使うことでSSL(データの暗号化)を導入しやすいため、セキュリティ面を担保することができます。お客様の個人情報を扱うECサイト運営では大切な要素の一つです。
また、Shopifyなどの有料カートではカゴ落ち対策や集客、離脱防止などの売れるために必要な機能のカスタマイズをすることができます。
BaymardInstituteの調査によると、カゴ落ちの平均は69.82%。
その中で「消費者の購入準備ができていない」という理由でカゴ落ちしているのは58.9%と、半分以上を占めています。
上記のような理由から、カゴ落ちメールという商品をカートに入れた状態で購入に至らなかった人に向けて送信されるメールを実践している会社は3〜14%の売上ロスを回復しているという結果も出ています。
このような機能が充実していることはShopifyなど有料カートの大きな強みです。
しかし、多機能であるが故にカスタマイズするには専門知識を有する必要がある場合もあります。
カスタマイズに困った場合はEC制作会社に相談するなど、プロの手を借りることも時には必要となります。
オープンソース
オープンソースとは、ソフトウェアを構成しているプログラム「ソースコード」を、無償で一般公開するプラットフォームのことです。
例:EC-CUBE / magento / WordPress など
これにより、デザインや機能を自由にカスタマイズすることができます。また、決済サービスなどのオプションやプラグインが豊富で、外部連携して導入が可能です。
しかし、集客は独自で行う必要があることや、サーバなどのインフラ構築も必要になるため、ある程度ITの知識が必要になります。
メリット
- デザインや機能を自由にカスタマイズできる
- 外部連携が可能
デメリット
- 独自で集客を行う必要がある
- サーバなどのインフラ構築が必要
独自開発(スクラッチ)
まっさらな状態からシステムやプログラムを独自に構築する方法です。
例:ユニクロ / ZOZOTOWN など
自由度が高く、幅広い要件を満たすことができますが、手間とコストが一番かかるのもこの方法です。
必然的に対象となるには大規模企業で、他社とは異なるような販売形態にしたい企業はおすすめです。
メリット
- デザインや機能を自由に作れる
- 基幹連携などもできる
デメリット
- 費用と時間が膨大にかかる
- 独自で集客を行う必要がある
- サーバなどのインフラ構築が必要
まとめ
今回は、EC-CUBEとShopifyとの違いのうち、ECサイトの種類についてお話していきました。
それぞれのメリットデメリットを比較し、最適なECプラットフォーム探しの参考に、そしてECサイト立ち上げを検討する際の指標になれば幸いです。
これからはECサイトでの売り上げを基盤に企業拡大を図りたい、他社が取り入れている機能を入れたいが実現可能かわからない、前例はないがあったらいいなと思う機能がある、どのプラットフォームが適しているのかわからないなど、ECサイト構築に関する疑問や希望があれば、ぜひ一度弊社にお問合せください!
EC-CUBEとShopifyの違い -ECサイトの種類-どのようにすれば売上が上がる理想的なサイトを作ることができるのか実現可能なのか、一緒に考えていきましょう!
RefineはECのチカラで 『時間を作り出す価値』を提供します。
ShopifyでECサイト制作、構築も行っています。
様々なカスタマイズにも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
各種SNSを運用しておりますので、是非ご覧ください!
株式会社Refineです。