商談の中で「ShopifyとEC-CUBEの違いはなに」といった質問をよく伺います。
以前、EC-CUBEとShopifyのプラットフォームの違いをご紹介しました。
ASPサービスとオープンソースでは、テンプレートで構築するかカスタマイズして構築するかという点で大きく異なっています。
では、具体的にどのような部分がテンプレートなのか、どのような部分をカスタマイズするのかについてご紹介していきます。
目次
サーバについて
EC-CUBE | Shopify |
必要 | 不要 |
EC-CUBEでECサイトを構築する際は、必ずサーバが必要になります。
インフラ構築が必要な手間がかかる分、自由にカスタムすることができます。
「サイトまでの接続が遅くなった」などのトラブルは、インフラ環境を見直すことで改善できる部分があるかもしれません。
自社でサーバ用意していれば、サーバの構成などを見直してより快適な環境を構築していくことが可能です。
<参考記事>
ECサイトが繋がらなくなったときにやるべきこと
対して、Shopifyでは別途サーバを用意する必要はありません。
インフラ環境を用意する手間がかからない分、Shopify管理のサーバを使うので手を加えることができないため、サーバ側の調整を行うことはできません。
しかし、Shopifyでもカスタムアプリを使用する場合は例外として別途サーバを用意する必要があります。
決済について
EC-CUBE | Shopify |
自由に選べる | 利用できるサービスが決まっている |
EC−CUBEでは、決済会社・決済サービスを自由に選ぶことができます。
商材に合わせて、どの決済サービスを利用すべきか検討しましょう。
<過去の決済サービスに関連する記事>
ECサイト構築で知っておきたい決済方法 -自宅決済-
ECサイト構築で知っておきたい決済方法 -自宅以外の決済-
Shopifyでは選べる決済サービスが以下に限定されます。
- Shopify ペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- Paidy
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
データについて
EC-CUBE | Shopify |
カスタム可能 | Shopify仕様のもの |
EC-CUBEだとカスタムが可能。テーブルを増やすことが可能です。
ShopifyではShopify仕様のものを使用しなければいけません。テーブルを増やすことも難しいです。
標準実装機能
EC-CUBE | Shopify | |
お気に入り | ◯ | △ |
ポイント機能 | ◯ | △ |
代引き | ◯ | △ |
上記はよくご要望いただく機能です。
Shopifyでは標準実装されていなかったり、仕様が日本で流通しているものではない機能だったりするものです。
そのため、外部のサービスを連携させて機能を追加する必要があります。
まとめ
今回はEC-CUBEとShopifyの仕様的な違いについてお話していきました。
- 金額の上限が決まっている
- 短納期での構築を希望されている
このようなご希望がある際は、基本Shopifyでの提案をしています。
しかし、カスタマイズできる機能が限られてくるため、必要機能についてはしっかりとヒアリングを行っていきます。
Shopifyでは実装が難しいとなった際はEC-CUBEをご提案することも。
逆に、金額や納期のでご要望がある場合はShopifyでご提案することもあります。
商談の際、まずはどのプラットフォームを使うかで悩まれている方が多くいらっしゃいます。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、どのプラットフォームを使って構築するのか、じっくりご検討ください。
RefineはECのチカラで 『時間を作り出す価値』を提供します。
様々なカスタマイズにも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
株式会社Refineが考える、EC-CUBE4系とShopifyの違い10選
- プラットフォームの種類
EC-CUBE4系はオープンソースのECプラットフォームであり、独自にカスタマイズが可能です。一方、Shopifyはクラウド型のサービスで、自社サーバーにインストールする必要がありません。 - 言語対応
EC-CUBE4系は主に日本市場向けに設計されており、日本語に最適化されています。Shopifyは英語をベースに多言語に対応しています。 - カスタマイズ性
EC-CUBE4系はオープンソースであるため、自由にカスタマイズが可能です。一方、Shopifyはある程度のカスタマイズができますが、制限があります。 - 月額費用
EC-CUBE4系は無料で使用できますが、自社でサーバーやインフラを用意する必要があります。Shopifyは月額制で、プランによって料金が異なります。 - セキュリティ
ShopifyはPCI DSS準拠であるため、信頼性が高く、セキュリティ面でも安心です。EC-CUBE4系は自社でセキュリティ対策を行う必要があります。 - 機能拡張
EC-CUBE4系ではプラグインを追加して機能を拡張できますが、導入や運用に技術力が必要です。Shopifyではアプリを利用して簡単に機能を追加できます。 - 運用負荷
EC-CUBE4系は自社でサーバー管理や運用が必要ですが、Shopifyはクラウド型サービスであるため、運用負荷が軽減されます。 - テンプレート
Shopifyは豊富なテンプレートが用意されており、簡単にデザインを選ぶことができます。EC-CUBE4系もテンプレートがありますが、カスタマイズ性が高いため、デザイン面では多少の制約があります。 - 支払い方法
ShopifyはShopify Paymentsをはじめ、多くの決済ゲートウェイと連携しています。EC-CUBE4系は、日本の主要な決済サービスと連携していますが、海外向けの決済サービスとの連携は限定的です。 - サポート
Shopifyは24時間365日のカスタマーサポートが提供されており、迅速な対応が可能です。EC-CUBE4系はコミュニティベースのサポートが主であり、専門的なサポートが必要な場合は別途費用がかかる場合があります。
EC-CUBEを選んでサイトを構築する際のメリットは以下の5つが考えられます。
- カスタマイズ性
EC-CUBEはオープンソースプラットフォームであるため、自由にカスタマイズが可能です。これにより、独自のデザインや機能を実装することができ、競合他社と差別化しやすくなります。 - 日本市場への最適化
EC-CUBEは主に日本市場を対象として開発されており、日本の消費者ニーズに合わせた機能が揃っています。また、日本の決済サービスや配送業者との連携も容易で、国内での運用がスムーズです。 - コストパフォーマンス
EC-CUBE自体は無料で利用できます。サーバーやインフラの費用はかかりますが、月額料金が発生しないため、長期的に運用する場合はコストを抑えられます。 - コミュニティの充実
EC-CUBEは国内で広く利用されているため、日本語の情報やユーザーコミュニティが充実しています。これにより、トラブルシューティングやカスタマイズの際に参考になる情報が容易に入手できます。 - データの管理と保持
EC-CUBEは自社サーバーで運用するため、データの管理と保持が自社で行えます。これにより、データのセキュリティを自社でコントロールでき、ビジネスの機密性を保つことができます。
これらのメリットを考慮すると、特に日本市場をターゲットにしたオンラインショップを運営する際に、EC-CUBEを選ぶことが有益であることがわかります。ただし、運用やカスタマイズにはある程度の技術力が求められるため、それを考慮して選択することが重要です。