感染症拡大の影響を受けたこともあり、オンラインショップの利用が急激に広がった2020年。
今回は、経済産業省が今年7月に公表した「電子商取引に関する市場調査」をもとに2020年のEC市場の振り返りと、今後のEC市場についてお話ししていきます。
2020年のEC市場
経済産業省が2021年7月に公表した「電子商取引に関する市場調査」をもとに、データを集計しました。
国内のBtoC-EC市場は19兆2779億円で、伸長率は前年比0.4%減でした。
物販ECは大幅に伸びたものの、旅行予約やチケット販売などのイベントや旅行などサービス系ECの市場が縮小したため市場全体は、2013年以降初のマイナス成長になりました。
しかし、以前のように自由に旅行やイベントなどに参加できない現在は衰退の意図を見せているサービス系のEC事業ですが、アフターコロナ以降は一気に需要が高まるのではないでしょうか。
EC業界全体の伸び率は、今後も期待できそうです。
3年分の増加額を打ち出した物販EC
2020年の物販EC市場は前年比21.71%増の12兆2333億円。EC化率は8.08%で、前年よりも1.32ポイント上昇しています。
こちらはおよそ3年分のの増加額を1年間で達成したことになります。
感染症拡大により、実店舗での買い物を控え、ネットショッピングを利用した消費者が大幅に増えたことが伺えます。
また、海外に比べて感染症による制限が厳しくないにも関わらず、外出を控えていた真面目な日本人の国民性がこの結果から伺うことができます。
お家時間充実グッズが伸びた
2020年の物販EC市場をカテゴリ別に見てみると、すべてのカテゴリの成長率が前年比10%を上回っています。
上位にあがっているのは
「生活家電、AV機器、PC・周辺機器」
「書籍、映像、音楽ソフト」
「生活雑貨、家具、インテリア」
となっており、お家時間を充実させる商品をECサイトで購入する機会が増えたことが伺えます。
スマホからの購入が5割以上!
消費者がオンラインで買い物する際に使うデバイスは、スマートフォンが主軸となり、2020年におけるスマホECの市場規模は前年比46.1%増の6兆2269億円。デバイスの使用比率はスマホが50.9%で、初めて5割を超えました。
また2019年と2020年のスマホECの市場規模を比較すると、増加額は1兆9651億円です。EC全体の増加額は2兆1818億円だったため、スマホECの増加額が全体の90.1%を占めた事がわかります。
このことからレスポンシブデザインが必須であることがわかります。
消費者からが実店舗派の声も
様々な観点からEC需要の高まりがわかる中、「ネットショッピングを利用しない」という声も。
こちらは年代によって差が見られ、60代以上では
「決済手段にセキュリティの不安がある」
「ネットショッピング事業者の信頼性が低い」
「実店舗で実物を見たり触ったりして購入したい」
という声をあげる方が多い様子。
ターゲットによっては、これらの払拭、改善するような施策をうち出す必要がありそうです。
<参考リンク>https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/210730_new_hokokusho.pdf
今行うべきECサイト改善
ここまでで、EC市場はさらなる盛り上がりを見せることが予想できることがわかりました。
これからの盛り上がりの波に乗っていくためにはECサイトの最適化が必須。
- レスポンシブデザインの最適化
- 購入までの導線
- 売上に適したプラットフォーム選び
- 商材に適した決済方法の導入
- OMSの導入で業務効率化
- MAを使った分析
など、今自社ECには何が必要なのかを試行錯誤していくことで、これから続くEC業界の波に乗ることができるはずです。
まとめ
今回は、2020年のEC市場の振り返りと今後のEC市場についてお話ししていきました。
弊社ではレスポンシブデザインの最適化はもちろん、ECプラットフォームの移行、OMSやMAの導入などのご相談も承っております。
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