『商品の売上トレンドを把握する』 売れる EC サイトを運営する上で重要な事です。
ここでは、収集した売上げデータを、どのように可視化したら容易に売上げトレンドを把握できるようになるかの手法についてご案内します。
文中では『ユーザー行動分析』ができるプロダクトアナリティクスで No 1 の評価がある、米 Amplitude Inc. のツールを使った分析チャート結果を事例として使っています。
Refine では、無料でノーコードで Amplitude を導入できる EC-CUBE プラグインを提供しています。この記事の最後に Amplitude EC-CUBEプラグインの導入方法についてご案内していますので、よろしければ導入をご検討ください。
売上金額の推移を可視化
「過去6ヶ月前の売上げを集計したら大幅に下がっていて驚いた」といった事にならないように、日々の売上げの推移を定期的に監視する事が重要です。
以下は、過去の売上げの推移と売上げの総額を可視化した内容になります。
EC-CUBE の Amplitude プラグインを導入すると、わずか数クリックで売上げ推移を可視化できるようになります。
Amplitude での設定方法
- レフトモジュールで『 [EC-CUBE] 購入』と by で『金額』を選択
- ボトムモジュールで『プロパティ』と『Sum of Property Value』を選択
下記が可視化された結果です。この例では、売上げ金額が右肩上がりなので良いトレンドラインになっていると考えられます。
商品詳細閲覧のトレンドを可視化
一般的にユーザーは、商品をカートに投入する前に商品詳細を閲覧して商品を吟味します。
そのため、どのような商品が閲覧されたのかを知る事は、『今後どのような商品が購入される傾向があるか』といった将来の売上げトレンドを把握する上で良い参考値になります。
一方、ユーザーがどのような商品を閲覧しているかのトレンドを集計して可視化する事は非常に手間がかかり厄介です。
EC-CUBE の Amplitude プラグインを導入すると、わずか数クリックで商品詳細閲覧のトレンドを可視化できるようになります。
Amplitude での設定方法
- レフトモジュールで『 [EC-CUBE] カートに追加』と group by で『商品名』を選択
- ボトムモジュールで『イベント数』を選択
- 集計方法で『積み上げバーチャート』と『#』を選択
集計結果を見ますと、商品毎にバーチャートが色分けされているので、どの商品が最も閲覧されているのかを容易に把握する事ができます。(商品名の部分はモザイク加工しています)
また、特定の商品へとマウスオーバーすると、それ以外の商品がグレーアウトしますので、商品閲覧のトレンドを把握する事が容易になります。
この青くトラッキングされている商品は、一定期間ユーザーに良く閲覧していたのですが、最近は閲覧されていないみたいです。
一方、オレンジでトラッキングされている商品は閲覧数が多くないですが、継続的に閲覧をされています。
このように商品毎に異なった特徴が現れます。商品の閲覧回数を時系列で可視化をする事により、様々な特徴を確認する事ができます。Amplitude プラグインでは数クリックで、このような可視化を実現する事ができます。
カート投入商品のトレンドの可視化
先程は商品詳細閲覧のトレンドを可視化しましたが、実際にどのような商品がカートに投入されたのかを把握する事も非常に重要です。
商品毎で様々な状況が考えられます。例えば、以下は理想的な状況と考えられます。
『この商品は詳細閲覧とカートへ投入が多くなされている』
一方、以下のような状況は何かしら課題があると考えられます。
『この商品は詳細閲覧が多いがカート投入が少ない』
もしかしたら「商品詳細のページで訴求力が弱い」「在庫がない」「他社と比べて価格が高い」等の何かしらの課題があるのかもしれません。
では、以下の場合はいかがでしょうか?
『この商品は詳細閲覧が少ないがカート投入が多い』
この商品は『カート投入率が高い商品』と考えられます。この場合、商品詳細ページを閲覧したユーザーに「先日ご覧になった商品のご検討はいかがでしょうか?」といったフォローアップ施策を実施すると、商品をカート投入してもらえる可能性が高くなるかもしれません。
このように商品のトレンドを可視化すると、具体的な施策考案へとつながる場合があります。では、実際に可視化する方法をご案内します。
Amplitude での設定方法
- レフトモジュールで『 [EC-CUBE] カートに追加』と by で『商品名』を選択
- ボトムモジュールで『イベント数』を選択
- 集計方法で『積み上げバーチャート』と『#』を選択
先程の集計結果と似ていますが、今回はカート投入商品で集計されています。
ここでの集計結果を、先程の商品詳細閲覧のトレンドと比較しますと、商品毎に先程の3つのどの種類に分類されるかを把握する事ができます。是非、みなさんの環境でも試してみてください。
まとめ
今回、以下のトレンドの可視化方法をご案内しました。
- 売上げの推移
- 商品詳細閲覧のトレンド
- カート投入商品のトレンド
株式会社 Refine では、これらトレンドを定期的に確認する事をお勧めしています。
例えば毎週月曜日に各トレンドを確認し、変化が確認されたら即時に対策を考えるといった PDCA を始めるのはいかがでしょうか?
なお、今回ご紹介させて頂きました範囲は、無料&ノーコードで実現できます。 この記事の最後に Amplitude EC-CUBEプラグインの導入方法についてご案内していますので、よろしければ皆さんの環境でもお試しください。
お知らせ
株式会社 Refine では Amplitude EC-CUBE プラグインを提供しています。(無料)
このプラグインを導入すると、14種類のユーザー行動ログが自動的に Amplitude へ展開されるようになり、本ブログで紹介している分析を実現できるようになります。
プラグインの導入手法については、以下よりご確認ください。また、導入支援のご相談は株式会社 Refine へお気軽にお問い合わせください。
お気軽にお問い合わせください TEL:0120-021-435 受付:10:00 〜18:00 月〜金(祝・祭日除く) MAIL: mng-sales@re-fine.jp 制作実績:https://www.re-fine.jp/works/eccube/ |