自社製品やECサイトなどのリテンションを測定する上で、特に重要な要素の一つが「プロダクト利用インターバル」です。
製品やサービスの内容によって、ユーザーが製品に戻ってくる頻度は大きく異なります。これを「プロダクト利用インターバル」と言います。
そして、このインターバルを適切に把握することは、正確なリテンション測定において欠かせないステップとなります。
今回は、なぜプロダクト利用インターバルが重要なのか、そしてどのようにして正確なリテンションを算出するかに焦点を当ててみましょう。
リテンションマーケティングの準備「クリティカルイベント編」は過去記事をご覧ください。
プロダクト利用インターバルの把握
「プロダクト利用インターバル」は、リテンションに直結する大きな影響を持っています。正確に算出していないと、誤った基準でリテンションを測定してしまう可能性が高まります。
これを避けるためには、製品やサービスがどの程度の頻度で利用されているのかを把握することが重要です。
例えば、毎日使用されるSNSやゲームと、数週間に1度しか利用されないオンデマンドサービスなどがあります。これらの違いが、ユーザーの利用行動に大きな影響を与えます。
なぜプロダクト利用インターバルがリテンションに重要なのか?
具体的な理解のために、宅配サービスで考えてみましょう。宅配サービスは毎日利用されるというよりも、数週間に1度の頻度で利用される場合が多いと考えられます。
この宅配サービスを日単位で測定すると以下のようになります。
日単位でリテンションを測定すると、初日の利用者が激減し、その後はほとんど戻ってこない様子が見受けられます。
なぜならば、ほとんどのユーザーは宅配サービスを毎日利用するわけではないため、日単位でリテンションを測定してしまうと、どうしても低い結果となってしまいます。
次に、1週間単位でリテンションを見てみましょう。つまり、1日目から7日目、8日目から14日目、15日目から21日目などの期間中にいつでも戻ってきたユーザーの割合を緑色で示しています。
1日ごとのリテンションに比べ、週ごとのリテンションは、実際の宅配サービスの稼働状況を確認するのに、より有効な数値となっており、これが日ごとのリテンションよりも実態に即した数値となります。
リテンション・ライフサイクルの全段階にわたってユーザーのリテンションを正確に計算するには、まず、ユーザーが製品に戻ってくる頻度を見極める必要があります。
これにより、リテンションの誤った解釈を避け、より効果的な改善戦略を立てることができます。
まとめ
製品の特性や利用パターンに応じてプロダクト利用インターバルを見極めることは、リテンション測定の正確性に直結します。
単純に日ごとのリテンションだけでなく、週ごとや月ごとのパターンも考慮することで、ユーザーが製品にどのように関わっているかを正確に把握できます。これにより、リテンションの効果的な改善戦略を展開し、ユーザーのサイクル全体で製品に忠誠心を築くことが可能です。
プロダクト利用インターバルを理解し、正確なリテンションを算出することで、製品の成功に寄与することが期待できるでしょう。
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