マーケティングを開始する前に、準備は整っていますか?
今回は、リテンションマーケティングで効果的に計測するための準備に焦点を当てて詳しく説明します。
リテンションマーケティングとは、既存の顧客との関係を重視し、長期的な忠誠心を築くための戦略のことを指します。特に継続的な取引・利用や、ブランドロイヤリティの向上を追求します。
そして、リテンションマーケティングを成功させるには、ユーザーが製品に戻ってくる(リピートする)頻度を理解し、そのパターンを把握することが欠かせません。
その中でも特に重要なのが「プロダクト利用インターバル」です。
今回は、このプロダクト利用インターバルを具体的に求める手順に焦点を当て、リテンションマーケティングの準備を進める際の基本的なステップを解説します。
プロダクトインターバルについて詳しく知りたい方は過去記事をご覧ください。
プロダクト利用インターバルを求めてみよう!
では、「プロダクト利用インターバル」を求めるにはどのようにしたら良いでしょうか。基本的には、以下の方法で「プロダクト利用インターバル」を求められます。
- 少なくとも2回以上「クリティカルイベント」を実行したユーザー数をサンプリングします。
通常、「クリティカルイベント」は少なくとも30日に1回実施されることが多いため、サンプリング期間は60日をお勧めします。
2.次に「クリティカルイベント」を2回以上実行したユーザー数を段階的に狭めた期間ごとに集計します。今回は以下のように集計しました。(紙面の都合上日数を一部省略しています)
3.各期間で求められたユーザー数を全体の人数で割合を求めます。(この例では460を分母にして割合を求めています)
4.割合の数値で初めて80%を超えた日数を求めます。この日数が「プロダクト利用インターバル」になります。このサービスにおいては、6日目で81%と初めて80%を超えているので、「プロダクト利用インターバル」は6日になります。
Google Analytics4やAmplitude等、どのアナリティクス・プラットフォームを使用していても、上記でご紹介した手順でプロダクト利用インターバルを計算することができます。
なぜプロダクト利用インターバルを求めるのか?
プロダクト利用インターバルを求めることは、現在のユーザーベースの正確なベースラインを得る上で非常に重要であり、リテンションマーケティングをするための基礎となります。
この手法は、数字を駆使して、具体的な期間を特定し、そのリピートのサイクルを分析することで、戦略的な意思決定ができるフレームワークです。しかし、この手法だけでは不十分なのです。
数字だけでなく、ユーザーが製品をどのように感じているか、どのような体験をしているかを理解することが欠かせません。ユーザーが製品から得ている価値や、どの機能がユーザーにとって特に重要なのか、そのような質的な側面も考慮することが必要です。
そのため、ユーザーからの感想や意見が重要なのです。製品の使いやすさや満足度、特定の機能についての意見は、数字だけでは把握しきれない貴重な情報源です。
これらのユーザーの声と数字を組み合わせて使うことで、より広い視野で見ることができ、リテンション戦略を深められます。
まとめ
「プロダクト利用インターバル」の正確な求め方を理解することは、リテンションマーケティングの成功に大きな影響を与えます。
ユーザーの製品利用パターンを適切に把握することで、改善戦略を効果的に展開し、ユーザーとの関係を強化することが可能です。アナリティクスを活用した計算手法と同時に、ユーザーの実際の体験や感想も踏まえ、総合的なアプローチでリテンションの最適化を目指しましょう。
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