マーケティング戦略を成功に導くためには、「ペルソナ」の設定が不可欠です。この用語は広く知られていますが、実際にペルソナを具体的に設定している人は少ないかもしれません。
前回の記事ではYouTubeを例に取り上げ、ペルソナ分析について理解を深めていきました。
今回はInstagramの成功事例を紹介していきます。
Instagramの成功には、元々は存在感が薄かったBurbnアプリからの驚きの変化がありました。今回はその事例を通じて、成功に至る行動ペルソナ分析のポイントを噛み砕いて紹介します。
BurbnからInstagramへの変革
Burbnは位置情報アプリで、チェックインやポイント貯め、写真投稿などの機能を備えていました。
しかし、多くのユーザーには受け入れられず、その理由はユーザー行動の分析から浮かび上がりました。ユーザーはほとんどの機能を利用せず、一部のグループでは写真の投稿と共有が頻繁に行われていることが分かりました。
この気づきから、Burbnは写真の投稿と共有を特徴とした改良を行い、それがInstagramとして生まれ変わりました。その後の快進撃はご存知の通りです。
Instagramは瞬く間に数千万人のユーザーを獲得し、2012年には10億ドルでフェイスブックに売却され、現在では20億人以上のユーザーを抱え、成長を続けています。
Burbnの創立者は、いわゆる行動ペルソナで自身のアプリがどのようにユーザーに利用されているかを分析し、世界で最も利用されるアプリの一つである Instagramを世に生み出したのです。
行動ペルソナの求め方
ここで重要なのが、行動ペルソナの特定方法です。具体的なアプローチを見てみましょう。
| ペルソナを見つけるためのアプローチ
ペルソナを特定するには、2つのアプローチを組み合わせることが大切です。
| 定性的アプローチ
まず、ユーザーに関する既存の知識を元に、存在するかもしれないペルソナをブレインストーミングします。ユーザーのインタビューやテストから得られる定性的データが役立ちます。
なぜユーザーが製品を使っているのか、製品がどのようにユーザーの日常にフィットしているのかを知るために質問しましょう。
行動タイムラインを調査して、ユーザーの顕著な行動パターンを把握することも重要です。
| 定量的アプローチ
次に、定性的な知識を数値で補完します。拡張性が高く、正確な情報を提供するための手法です。
1. ユーザーベースのセグメント化
・ユーザーやイベントの特性に基づいて、ユーザーをグループに分けます。
2. ユーザーのバケット化
・特定の重要なイベントの頻度に基づいてユーザーを分類します。
3. クラスタリングアルゴリズムの活用
・クラスタリングアルゴリズムを使用して、ユーザーを自動的にグループ化します。
これにより、より正確で明確なペルソナが浮かび上がります。
まとめ
成功の裏には、ユーザー行動の深い理解が欠かせません。
Instagramの例から学び、行動ペルソナ分析のアプローチを採用して、あなたのプロダクトをユーザーにとって魅力的なものに育てましょう。
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