プロダクトを運営する際、ユーザーリテンション(顧客維持率)の理解は成功に不可欠です。今回は初心者でも理解しやすい方法で、リテンションの探求について5ステップで掘り下げていきましょう。
特に、Google Analytics4やAmplitude等のプロダクト分析ツールを使ってライフサイクルのコホートやペルソナを作成し、リテンションをより効果的に測定する手法に焦点を当てます。
リテンションについては過去記事で詳しく解説しています。
1. ペルソナごとのリテンション分析
ライフサイクルのコホートとペルソナを作成することで、特定のペルソナが他よりも優れたリテンションや高いLTVを持っているかを評価できます。
重要なのは、これによってプロダクトやユーザーにとって啓発的な情報が手に入ることです。たとえば、どのユーザーグループが最もロイヤルであり、なぜなのかを知ることができます。
知っておきたい用語
コホート
同じ期間や同じ出来事に基づいてグループ化された顧客やユーザーの集まりを指します。ペルソナ
商品やサービスを販売する際に、ターゲットとなる顧客層をより具体的かつ人間味のあるキャラクターとして描写したものです。
2.メトリクスの要因を解明
特定のペルソナが優れたリテンションを持つ場合、それに影響を与えているアクションやイベントを探ります。
どの行動がリテンションやLTVに貢献しているかを把握することが重要です。これにより、具体的な改善策や戦略の立案が可能になります。たとえば、特定の機能の使用が高いリテンションにつながっているかもしれません。
知っておきたい用語
LTV(Lifetime Value)
「顧客生涯価値」とも呼ばれ、特定の顧客が企業との取引において生み出すとされる金銭的価値の推定値を指します。LTVは、顧客が企業との取引を継続する期間を考慮し、その間に生じる売上や利益を見積もる指標です。
3.ペルソナ拡大の戦略
優れたリテンションを持つペルソナにフォーカスする際、そのペルソナに新たなユーザーを増やす方法も考えましょう。
ここでは、具体的な成長戦略やアクションプランを立てることが求められます。たとえば、広告キャンペーンや特別なイベントを通じて新規ユーザーを引き寄せる方法を検討します。
4.リテンションの可視化
現在のユーザーリテンションを図式化し、N日リテンション、Unboundedリテンション、または Bracketedリテンションのリテンションを作成しましょう。
これにより、特定の期間や行動パターンに基づいてリテンションを評価できます。たとえば、特定の日数以上アクティブなユーザーがどれくらい維持されているかを視覚的に把握できます。
リテンションの3つの手法の「N日リテンション」「Unboundedリテンション」「Bracketedリテンション」については過去記事で解説しています。
5.必要なメソッドを選択する
全てのメソッドを使う必要はありません。
プロダクトやユーザーに最も適した手法を選び、啓発的な情報を得ることがポイントです。自社の特性や目標に合わせて、重要なメトリクスを見極めましょう。
まとめ
プロダクト分析ツールを使ったリテンションの探求は、成功に不可欠なステップです。
各コホートやペルソナごとにリテンションを評価し、その要因を解明することで、より効果的な戦略の立案が可能になります。
リテンションの可視化を通じて、プロダクトの改善と成長につなげましょう。
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