ユーザーリテンション分析はビジネスの成長と収益の安定化に欠かせない手段となっています。本記事では、リテンション分析の応用編として、ユーザーをセグメント化してリテンション分析をしていきます。
セグメント化することで新規ユーザーがどこからアクセスしているかの内訳を理解し、ビジネスにおける成功のカギを見つけることができます。
それでは、円グラフを通じて得られた事例をもとに、国ごとのリテンションカーブに着目していきましょう。各国の特性に応じて、成功につながる施策を見つけることができるかもしれません。
リテンションについては過去記事で詳しく解説しています。
事例から見えた国ごとの違い
新規ユーザーがどの国からアクセスしているかを明示した円グラフが以下に示されています。
新規ユーザーのリテンションカーブを国ごとに詳細にセグメント化してみます。
その結果、全体的なリテンションカーブは共通している一方で、国ごとに大きな違いが明らかになりました。特に注目すべきは、例えば、インドのユーザーは7日目において、ブラジルのユーザーよりも約9.6%も高い維持率を示しているという点です。
このような国ごとの違いを具体的に知ることは、戦略的な意思決定において非常に有益です。異なる国々の文化や習慣の違いが、ユーザーのプロダクトへの関与や評価にどのように影響を与えているかを知ることで、成功の手法を見つけ出せる可能性があります。
例えば、インドの成功事例を参考にし、他の国でも同様の成果を収める方法を見出すことができるでしょう。逆に、低い維持率の国々ではユーザー体験に焦点を当て、改善点を見つけ出すことが最も効果的です。
具体的な調査や分析を通じて、国ごとの違いを理解し、それに基づいた戦略を展開することで、全体の成功を確実にすることが可能です。各国の特性を尊重し、柔軟かつ効果的なアプローチを構築することで、ユーザーリテンションを向上させ、ビジネスの成果を最適化することが期待できます。
新規ユーザーの行動ペルソナを見つける
次に、プロダクトに新しいユーザーが現れる際のユーザーペルソナを発見するための手法について深く探ってみましょう。行動ペルソナは、製品の異なる使い方に関する情報を提供し、ユーザーが製品にどのように関与しているかを理解する上で非常に有益です。
行動ペルソナとは、特定のターゲットユーザーの行動や好みを要約し、マーケティング戦略の開発に活用される架空のユーザープロファイルです。
新規ユーザーのペルソナを研究することで、以下の点がより詳細に理解できます。
・ユーザーがプロダクトを利用している理由
各ペルソナごとに、なぜユーザーがプロダクトを利用しているのか、どのようなニーズや期待を抱いているのかを明らかにすることが重要です。例えば、価格競争力や機能の特長に惹かれるユーザーと、デザインやブランド価値を重視するユーザーなど、異なる要因が存在するでしょう。
・新規ユーザーの流入元
どのチャネルやプラットフォームから新しいユーザーが製品にアクセスしているのかを知ることは、マーケティング戦略を最適化する上で不可欠です。SNS広告や検索エンジン結果から来るユーザーと、口コミやリファラルから来るユーザーなど、異なる経路からのユーザーの特性を把握することが重要です。
・早期の行動のパターンが後のリテンションに与える影響
新規ユーザーが最初の数日や数週間で示す行動パターンが、その後の維持率にどのように影響するかを理解することが必要です。例えば、初めて利用してから7日以内に再度利用したユーザーは、後に高い維持率を示す可能性があります。
各ペルソナごとにユーザーのリテンションを測定することで、最もユーザーが維持されるクラスターを低い維持率のクラスターと比較することができます。
高い維持率のペルソナについては、そのペルソナの新規ユーザーの行動が維持率と相関している可能性があると仮説を立てることができます。この仮説は、さらなるテストで検証され、戦略の改善や最適化につながる重要な洞察を提供することでしょう。
まとめ
ユーザーのリテンション分析は、ビジネス成功の鍵を握る手段であることが分かりました。国ごとの違いや新規ユーザーの行動ペルソナの理解により、効果的な施策を打つことができます。異なる国やユーザーグループに焦点を当て、リテンションの向上を目指しましょう。成功の秘訣は、データから得た洞察を元に柔軟かつ効果的な戦略を展開することにあります!
株式会社Refineです。
事業内容
– EC-CUBE制作支援
– Shopify / Shopify Plus導入支援
– EC特化グロースマーケティング支援
– ECサイト保守・運用
\ 開発実績数500件を突破 /