本記事では、ユーザー行動分析ツールであるAmplitudeを使用した新規ユーザーのペルソナを発見する方法を詳しく解説していきます。
Amplitudeはデジタル製品企業向けのユーザー行動解析ツールで、ビジネス戦略の最適化に役立ちます。本記事では、アニメーションビデオを作成できるB2B SaaS企業の事例を一部取り上げて、新規ユーザーのグループ化から始まり、特定のペルソナの発見までの手法を解説します。
アカウントの有無でユーザーをグループ化
Amplitudeでは、ウェブサイト上での新規ユーザーをアカウントを作成したユーザーと作成しなかったユーザーの2つのユーザーに分類しました。このアプローチにより、ビデオの「プロデューサー」と「コンシューマー」の二つの異なるペルソナが浮かび上がりました。
これにより、アカウントを作成したユーザーは「プロデューサー」であり、作成しなかったユーザーは「コンシューマー」として考えられ、製品知識を活用した質的な分析が可能になりました。
アカウントの有無に基づく分類は、新しいユーザーペルソナを発見する上で強力な手段となりました。これにより、アカウントを作成したユーザーと作成しなかったユーザーの違いを理解し、それぞれのユーザーグループに適したアプローチを検討できるようになりました。
知っておきたい用語
ペルソナ
特定の製品やサービスを利用する架空のキャラクターまたは仮想のユーザー像を指します。
これは、実際のユーザーグループを代表するイメージや特性を取り入れ、製品やサービスの開発やマーケティング戦略を行う際に役立つツールとなります。
新しいユーザーペルソナを発見する手順
Amplitudeのチームは、まず「新規ユーザー・アカウント有り」と「新規ユーザー・アカウント無し」という2つの行動コホート(セグメント)を作成しました。次に、それぞれのコホートをペルソナツールを活用して実行し、同じような行動を示すユーザーのクラスターを見つけました。
この手順は、新しいユーザーペルソナを発見するための基盤を築くものでした。アカウント有りのユーザーグループでは、プロデューサーとしての特徴が強調され、アカウント無しのユーザーグループではコンシューマーとしての特徴が浮かび上がりました。これにより、異なるペルソナに基づいたアプローチや戦略を練るための土台が整いました。
サブグループの発見
新規ユーザーグループのペルソナ発見において、アカウント有りのユーザーグループにおいても更なる詳細な洞察が求められました。このため、アカウント有りのユーザーグループ内でのサブグループの発見が行われました。
「新規ユーザー・アカウント有り」のコホートでは、ほとんどのユーザーがビデオの制作に関連するアクションを取っていることが判明し、「プロデューサー」としてグループ化されました。この「プロデューサー」の中で、2つの主要なグループが浮かび上がりました。
- プロデューサー・ヘビーアセットユーザー:ビデオメーカーを起動し、多くのアセットを追加しました。
- プロデューサー・ローアセットユーザー:ビデオメーカーを起動しましたが、多くのアセットを使用しなかった。
サブグループの発見により、アカウント有りのユーザーグループ内の異なる行動パターンや傾向が明らかになり、より詳細なペルソナが把握されました。
まとめ
Amplitudeの新規ユーザーペルソナ発見手法では、アカウントの有無を基にユーザーをグループ化し、製品知識を活かした質的な分析を行いました。これにより、特定のグループ内の行動パターンや傾向を理解し、戦略的なアクションに繋げることができます。 B2B SaaS企業において、新規ユーザーペルソナの発見は成功の鍵となります。
この手法を導入することで、アプリや製品の改善に向けた具体的な方針や効果的なマーケティング戦略を展開する際に役立ちます。データ駆動のアプローチにより、ユーザーのニーズに合わせた最適な体験を提供し、ビジネスの成長を促進できるでしょう。 Amplitudeを駆使して、新しいユーザーペルソナの発見を通じてビジネスを更に発展させましょう。
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