アプリをダウンロードしたユーザーが実際に継続的に利用し、その効果を享受するかどうかは、そのエンゲージメントに大きく依存します。そして、エンゲージメントを測定する指標の一つとして、セッションの長さが重要な役割を果たします。
本記事では、ある瞑想アプリの実際の事例に基づいて、エンゲージメント向上に焦点を当て、セッション時間の長さがもたらす洞察について探求していきます。
復帰ユーザーのセッション時間をみる
早速、事例に取り上げる瞑想アプリのデータ分析結果について見てみましょう。
瞑想アプリのデータ分析から明らかになったことの一つは、現在のユーザーが復帰したユーザーよりも平均セッションの長さが長いことです。なぜこのような差が生まれてしまうのでしょうか。
復帰ユーザーのセッションが短い理由を分析すると、30秒未満のセッションが多いことが分かりました。これは、復帰ユーザーがアプリの利用を中断している可能性があることを示しています。
一方、現在のユーザーは10分以上のセッションが多いことから、現在のユーザーがアプリをより頻繁に、かつ長時間利用していることが分かります。
セッション時間の分布が示すユーザーの行動パターン
セッション時間の長さの分布を見ると、復帰ユーザーは短いセッションに偏っていますが、現在のユーザーは長いセッションに集中しています。この違いが示すのは、復帰ユーザーと現在のユーザーの間には、アプリの利用方法やモチベーションに関する重要な違いがある可能性があるということです。
エンゲージメント向上のためには
復帰ユーザーのセッション時間の短さは、復帰ユーザーがアプリの価値を十分に理解しておらず、またその価値を享受できていないことを示唆しています。
これを改善するためには、復帰ユーザーの体験を改善し、より現在活動しているユーザーに近いセッションの長さや品質に近づける必要があります。復帰ユーザーに対する特別なオファーやセッションの内容を工夫することで、より長くアプリを利用し、エンゲージメントを向上させることができるでしょう。
さらに、アプリ内のガイドやリマインダーを通じて、ユーザーのモチベーションを高める取り組みも必要です。
まとめ
今回の事例の瞑想アプリには、ユーザーのエンゲージメントが鍵となっていました。
その中でも、セッションの長さは重要な指標の一つであり、ユーザーがアプリをどれだけ長く利用するかが、その価値を測る重要な要素です。
復帰ユーザーのエンゲージメントを向上させるためには、彼らのニーズや行動パターンを理解し、それに基づいた戦略を展開することが不可欠です。その結果、アプリの成長やユーザー満足度の向上につながることでしょう。
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