これまでの実践編では、N日リテンション、Unboundedリテンション、Bracketedリテンションという3つの手法を詳しく紹介してきました。
それぞれが異なる利用サイクルや特性に適しており、これはビジネス戦略の構築において極めて重要な情報を提供します。
今回は、「新規ユーザー」、「定着ユーザー」、「休眠ユーザー」の3つのステータスに分類し、それぞれの維持に焦点を当て、次回のユーザーごとのアプローチ方法編にスムーズに繋げていきたいと思います。
それでは、新たな視点でアプローチ方法に迫っていきましょう。
新規ユーザーに向けたリテンション向上
新規ユーザーへのリテンション向上は、オンボーディングの改善やログインボーナスの提供など、様々な手法が存在します。7日間で離脱するユーザーが多い現状を考慮すると、新規ユーザーに対するリテンション向上がますます注目を浴びています。
しかし、新規ユーザーだけでなく、定着ユーザーや復帰ユーザーにもリテンションの向上が不可欠です。そうでなければ、プロダクトは「穴の空いたバケツ」のようになってしまいます。
アプローチ方法
- 早期にプロダクトの魅力を体験させることが重要。
- ユーザーのリテンション向上に寄与する行動を特定し、「マジックナンバー」を見つける。
定着ユーザーに向けたリテンション向上
「定着ユーザーのリテンション向上」に焦点を当てると、これはプロダクトが長期的に成功するために非常に重要なポイントです。こうしたユーザーには継続的に価値を提供する必要があります。
そのためには、異なる行動パターンを使って複数の「行動ペルソナ」をグループ分けし、どの価値がユーザーのモチベーションにつながっているのかを分析します。
アプローチ方法
- 行動ペルソナを導き出し、その行動イベントを分析する。
休眠ユーザーに向けたリテンション向上
ほとんどのプロダクトが最も多く在庫として抱えているユーザーは休眠ユーザーです。休眠ユーザーの復帰は、新規ユーザー獲得よりも低コストであり、様々な気づきをもたらしてくれます。復帰のきっかけやその後の動向を的確に分析することが肝要です。彼らがプロダクトに感じなくなった価値や競合への流出理由を理解することができるでしょう。
アプローチ方法
- 復帰キャンペーンやプッシュ通知の効果を特定し検証する。
- 復帰ユーザーのその後の動向を分析し、定着したのか、再び休眠状態に戻ったのかを理解する。
まとめ
リテンションマーケティング実践編では、異なる手法がそれぞれのユーザーグループに向けて適用されることが明らかになりました。新規ユーザーには早期の体験提供が、定着ユーザーには的確なリテンション戦略が求められます。
次回はユーザーごとのアプローチ方法に焦点を当て、より効果的なリテンションマーケティングの手法について深く掘り下げます。お楽しみに!
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