世の中のサービスやプロダクトの成功には、ユーザーリテンションの向上が鍵となります。
今回は、あるオンデマンド配信会社がどのようにしてユーザーリテンションを向上させたかを、具体的な事例をもとに紹介します。
リテンションとは、ビジネスやマーケティングの文脈で使用される用語で、顧客やユーザーがサービスや製品を継続的に利用し続けることを指します。
リテンションは、継続的な顧客やユーザーエンゲージメントの獲得に焦点を当て、単なる一回限りの取引や利用ではなく、長期的な関係性の構築を意味します。
更に詳しく知りたい方は過去記事をご覧ください。
プラットフォームごとのリテンションの差異
あるオンデマンド配信会社は、現行ユーザーのリテンション曲線を「Platform(プラットフォーム)」毎のユーザープロパティによってセグメント化しました。
異なるプラットフォーム(iOS、Android、Web)におけるユーザーリテンションの比較が成功の秘訣です。今回ご紹介する下記の実例では、iOSユーザーのリテンションが他のプラットフォームよりも約5%〜10%低いことが明らかになりました。
これを解決するためには、各プラットフォームでのユーザーエクスペリエンスを綿密に調査しましょう。
ユーザープロパティの重要性
ユーザープロパティを分析することで、ユーザーの特性や行動の理解につながります。
これらのプロパティは、ユーザーがプラットフォームを利用する前に持っている特長を示しています。例えば、国や年齢などがリテンションにどのような影響を与えるかを追求することで、ユーザー体験の改善に役立つことでしょう。
知っておきたい用語
ユーザープロパティ
個々のユーザーに関する属性や情報を指します。
友情、Webサイトやモバイルアプリケーション等でユーザーに関するデータを 管理・追跡する際に使用されます。
例) ・ユーザーID :ユーザーを一意に選別するためのID
・デモグラフィック情報:年齢、性別、地域などの基本的な属性情報
・デバイス情報:使用しているデバイスやブラウザに関する情報
ユーザーグループのセグメンテーション
次に、異なるユーザーグループ(ペルソナ)ごとにリテンションを比較し、アプリ利用の特徴を把握しましょう。
例えば、「パワー」「コア」「パッシブ」などに分類して調査することで、各ペルソナがアプリをどれくらい長く利用しているかが明らかになります。これにより、成功しているペルソナから学び、施策を検討することが可能です。
「パワー」「コア」「パッシブ」のそれぞれのユーザーの分類方法については過去記事にて詳しく解説しています。
リテンション曲線の可視化
最後に、GA4やAmplitudeなどの分析ツールを活用して異なるペルソナのリテンション曲線を視覚的に理解しましょう。
これにより、各ペルソナがアプリを時間とともにどのように利用しているかが一目でわかり、リテンション率の高いペルソナに焦点を当てることができます。
まとめ:成功への道
今回は、オンデマンド配信会社の事例を元に、リテンションとユーザーセグエンテーションについて解説しました。
ユーザーセグメンテーションとリテンション分析を通じて成功を収めるためには、プラットフォームごとの差異やユーザープロパティの活用が不可欠です。異なるユーザーグループの特性を理解し、それに基づいた施策を講じることで、より効果的なサービス提供が可能になります。
これらの分析をしっかり行うために、分析ツールを活用してリアルタイムで変化するユーザー行動を把握し、プロダクトを成長させましょう。
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