EC-CUBE(イーシーキューブ)とShopify(ショッピファイ)はどちらも日本国内のECサイトでよく使われているプラットフォームです。
これから新たにECサイトを構築する際や、リニューアルする際にも候補としてこの2つのプラットフォームが出てくるのではないでしょうか。
本記事では、EC-CUBEとShopifyを比較していきます。
より良いプラットフォーム選びの参考になれば幸いです。
目次
ECサイトのプラットフォームとは?
「プラットフォーム」とは、ECサイトの運営に必要なソフトウェアやインフラを提供するシステムのことを指します。「カートシステム」とも呼ばれます。
具体的には下記のような機能やサービスを含むことが多いです。
- 商品管理
- 注文処理
- 決済処理
- 発送処理
- 顧客管理
- デザインとカスタマイズ
- セキュリティ
- サポートとメンテナンス
また、プラットフォームを選定する際には、下記の項目に基づくと良いでしょう。
- ビジネスの規模と成長予測
- 現在のビジネス規模と将来的な成長を考慮します
- 技術的なリソース
- 社内にエンジニア等の開発リソースがあるかどうか
- ターゲット市場
- ターゲットが日本国内なのか海外なのか
- 予算
- イニシャルコスト(初期費用)はいくらか。ランニングコスト(プラットフォーム利用料や保守等)はいくらか。
EC-CUBEの特徴
1. オープンソースの自由度
EC-CUBEの最大の特徴としてオープンソースで提供されており、無料で利用できる点が挙げられます。
ソースコードが公開されているため、自社のニーズや要望に合わせて自由にカスタマイズ可能です。
例えば独自の機能を追加したり、デザインを細かく調整したりすることができるため、特別な要件があるECサイトに最適です。
2. 日本市場への最適化
EC-CUBEは、日本企業が立ち上げた、日本産のカートシステムの1つです。
日本国内のEC市場に特化して設計されており、消費税の設定や配送方法の選択肢など、日本の商習慣に対応した機能が豊富です。
3. コミュニティサポート
多くの開発者やユーザーがコミュニティに参加しており、フォーラムやイベントを通じて情報交換やサポートが受けられます。
トラブルが起きてしまった際や課題がある際には、ユーザーコミュニティに気軽に相談をすることができます。
4. プラグインによる機能拡張
ECサイトの運営に必要な機能を簡単に追加できる仕組みです。
公式マーケットプレイスの「オーナーズストア」から提供される豊富なプラグインを活用することで、ユーザーはニーズに応じた機能を簡単に導入し、サイトを柔軟にカスタマイズできます。
例えば、決済方法の追加、SEO対策、マーケティングツールの連携など、さまざまな機能を後から追加することが可能です。
5. 自社サーバー管理
自社サーバーやホスティングサービスにインストールして運用するため、サーバーの管理やセキュリティ対策を自社で行う必要があります。
セキュリティやパフォーマンスの管理が細かくできる一方、技術的な知識が求められるため運用の際は保守を開発会社に頼むのが一般的です。
自社サーバで管理できるという事は、データ資産を自社で持つことができる為、業務効率化や売上向上や事業拡大にフル活用できます。
Shopifyの特徴
1. クラウドベースの簡単さ
Shopifyはクラウドベースのプラットフォームであり、サーバー管理やセキュリティ対策を含むホスティングが提供されます。
そのため、技術的な管理が不要で、運用が非常に簡単です。
2. グローバル対応
多言語対応や多通貨対応など、グローバル展開に必要な機能が充実しています。
世界中のマーケットプレイスとの連携も容易で、国際市場に進出する企業にとって大きな強みとなります。
3. 豊富なテンプレートとアプリ
プロフェッショナルなテンプレートが多数用意されており、非技術者でも美しいオンラインストアを簡単に作成できます。
また、アプリストアには多くの追加機能があり、ワンクリックで機能を拡張できます。
4. サブスクリプションモデル
月額料金を支払うサブスクリプションモデルで利用でき、ビジネスの成長に合わせてプランを変更できます。
これにより、初期投資を抑えながら始めることができます。
5. 24/7サポート
Shopifyは24時間365日のカスタマーサポートを提供しており、トラブルシューティングや質問に迅速に対応してもらえます。
Shopifyはカナダ発のプラットフォームですが、日本語でのカスタマーサポートも行っております。
どちらを選ぶべきか?
カスタマイズ性が重要な場合
構築を検討しているECサイトのビジネスが特別な機能やデザインを必要とするなら、EC-CUBEが適しています。
基幹システム・会計システム・物流などの外部システムとの連携が必要な場合、連携開発を行うことで、自社のオペレーションに合わせた連携が可能です。
自社のニーズに合わせて自由にカスタマイズできるため、独自のオンラインストアを作成することができます。
技術的な管理を避けたい場合
技術的な知識が少なく、まずは簡単に運用を始めたい場合は、Shopifyを利用してECサイトを始めるのが理想的です。
基幹システム・会計システム・物流などの外部システムとの連携が必要な場合、連携先のシステムがShopifyに対応している場合は、連携が可能です。クラウドベースで管理が簡単なため、ECサイトをオープンした後の技術的な負担を大幅に軽減できます。
グローバル展開を視野に入れている場合
国際市場に進出する予定があるなら、Shopifyのグローバル対応機能が役立ちます。
多言語対応や多通貨対応など、国際的なビジネス運営に必要な機能が充実しています。
また2024年夏に発表された、ひとつの管理画面で複数の販売先ECサイトを構築できる機能等も備わっており、グローバル展開するための充実した機能が標準で実装されています。
日本市場に特化したい場合
日本市場に特化したビジネスを展開するなら、EC-CUBEの日本向け機能が強みです。
EC-CUBEは国内の売上月商1,000万円のECサイトで最も使われているプラットフォームであり、日本の商習慣に適した設定が簡単に行えます。
まとめ
EC-CUBEとShopifyは、それぞれの強みを持つECプラットフォームです。
ビジネスの規模や技術的なリソース、ターゲット市場によって、どちらが最適か変わってきます。
株式会社RefineはEC-CUBEプラチナパートナーでありながら、Shopifyエキスパートパートナーです。これまでの経験から目的やご予算、やりたいことに応じたプラットフォーム選定からサポートさせていただきます。
お困りの際はぜひ一度にてご相談ください。
株式会社Refineです。
事業内容
– EC-CUBE制作支援
– Shopify / Shopify Plus導入支援
– EC特化グロースマーケティング支援
– ECサイト保守・運用
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