ECサイト運営を始めようと考えた時に、初めに悩むのはECプラットフォームの選定ではないでしょうか。
本記事では、全世界で使用されているECプラットフォームのShopifyと、2024年5月に日本上陸したECプラットフォームのSHOPLINEを比較していきます。
本記事がECプラットフォーム選定の参考になれば幸いです。
Shopifyとは?
Shopify(ショッピファイ)は、2006年にカナダで設立されたクラウドベースのECプラットフォームで、オンラインストアの構築や運営を簡単に行えるツールを提供しています。
世界中で数百万ものオンラインショップがShopifyを利用しており、直感的なインターフェースと豊富なテーマ・アプリのエコシステムが特徴です。
主な機能には以下が含まれます。
- ECプラットフォーム
商品の管理、在庫管理、顧客関係の構築、注文処理、決済処理、配送管理などを一元的に管理できるツールを提供 - マルチチャネル販売
ウェブサイト、モバイル、ソーシャルメディア、実店舗など、複数の販売チャネルでの販売をサポート - マーケティングツール
SEO対策、メールマーケティング、広告ツールなど、ビジネスの成長を支援する機能が充実
Shopifyは、初心者から大規模企業まで幅広いユーザー層に対応できるため、ECサイト運営のスタンダードとも言える存在です。
多様な機能とグローバルな展開により、世界中の多くの企業に信頼されているサービスとなっています。
SHOPLINEとは?
SHOPLINE(ショップライン)は、2013年に香港で設立されたアジア市場向けECプラットフォームで、特にアジア市場に特化したサービスを展開しています。
ノーコードでECサイトやアプリを構築できるサービスを提供しており、特に以下の機能を強みとしています。
- 多言語・多通貨対応
国や地域ごとの消費税設定が可能で、越境ECに適したサイト作りが可能 - ライブコマース機能
ライブ配信を通じて商品を販売する機能が充実しており、視聴者がリアルタイムで商品を購入できる仕組みを提供 - POSシステム
実店舗とオンラインストアのデータを一元管理できるPOSレジシステムを提供
また、主に中小企業やベンチャー企業をターゲットにしており、コストを抑えた利用プランを提供しています。
特にアジア市場において、現地のニーズに応じたサービスを展開している点が特徴です。2024年5月には日本にも上陸し、現在世界中で60万以上のマーチャントが利用しています。
SHOPLINEは、ECのニーズに応えるための多様な機能を提供し、特にアジア市場において強い競争力を持つプラットフォームです。
機能面の比較
オンラインストアの構築
Shopify
直感的なドラッグ&ドロップのウェブサイトビルダーを備えており、豊富なテーマやテンプレートが用意されています。
また、SEO対策やモバイル対応が標準機能として組み込まれています。
SHOPLINE
Shopifyと同様にドラッグ&ドロップでの構築が可能で、特にアジア市場向けにローカライズされたテンプレートが用意されています。
SHOPLINEは、アジア市場向けに最適化された多言語・多通貨機能が強みです。
マーケティングツール
Shopify
メールマーケティング、ソーシャルメディアとの統合、広告ツールなどが充実しており、App Storeを通じて追加のマーケティング機能を容易に導入可能です。
SHOPLINE
FacebookやLINEなど、アジア地域で人気のSNSとの統合が強化されています。また、ローカルマーケットに特化したマーケティングツールも提供しています。
決済オプション
Shopify
Shopify Paymentsをはじめ、多様な決済ゲートウェイに対応しており、クレジットカード、PayPal、Apple Payなど世界中で利用される決済手段がサポートされています。
SHOPLINE
Alipay、WeChat Payなど、アジア地域で一般的な決済手段がサポートされており、ローカル市場での利便性が高いです。
コストやサポート面の比較
コスト
Shopify
ベーシックプランからアドバンストプランまで、様々なビジネス規模に応じた料金プランを提供しています。
価格帯は比較的高めですが、豊富な機能とサポートが付属します。
SHOPLINE
Shopifyと比較して、よりリーズナブルな価格設定となっており、アジア市場向けのスタートアップに適しています。
価格帯は安価なものから中級レベルまで幅広い選択肢があります。
サポート
Shopify
24時間体制のカスタマーサポート、豊富なドキュメント、コミュニティフォーラムが利用可能です。また、エキスパートサービス(有料)を通じて、カスタマイズやマーケティング支援も受けられます。
SHOPLINE
アジア地域に特化したサポートが提供されており、ローカル言語でのサポートが充実しています。
迅速なカスタマーサポートとともに、地域に合わせた対応が可能です。
まとめ
Shopifyは、グローバルなECプラットフォームとして、豊富な機能、拡張性、そして24時間サポートを提供しており、世界中で利用されています。
大規模な市場をターゲットにする場合や、カスタマイズ性を重視する場合に最適です。
SHOPLINEは、アジア市場に特化したECプラットフォームとして、多言語・多通貨対応やローカルな決済手段が強みです。
アジア市場でのビジネス展開を目指す企業にとって、SHOPLINEは非常に魅力的な選択肢です。
ShopigyやSHOPLINEにかかわらず、「どのプラットフォームが最適かわからない」「やりたいことができるプラットフォームを選定してほしい」などのお悩みがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。