後払い決済とは
ネットショッピングの決済方法は、以前はクレジットカード決済などの前払い決済がメインでしたが、現在では多くのネットショップで後払い決済を導入しています。購入者が商品を受け取った後に、コンビニや郵便局から代金を支払う決済方法は「後払い型」と呼ばれます。ネットショッピングが広まるにつれ、オンライン決済においてこの後払い決済のニーズが高まっています。
後払い決済によるメリット・デメリット
後払い決済はお客様やEC事業主様にとってどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか？この後払い決済のメリット・デメリットを調べてみました。
購入者のメリット
1. クレジットカードを利用していなくても利用できる
2. クレジットカード番号の入力に躊躇する人も利用できる
3. 給料日前で口座残高が足りなくても購入できる
4. 代金引換で購入したいが、忙しくて家で荷物を引き取れない人も利用できる
5. 商品の送り先と請求書の送り先を別にすることができるので、プレゼントに利用できる
6. 届いた商品を確認してから入金できる
このように後払い決済では様々なメリットが発生します。
逆に言えば、これまで上記のようなことが障壁となって、ネットショッピングを利用していなかったユーザも多かったということです。
購入者のデメリット
１．振り込み手数料がかかる
２. 振り込みに出向かなくてはならない
ＥＣ事業者のメリット
購入者ニーズを満たして売上UP
後払い決済を導入することにより、クレジットカード決済を利用したくない方や代引き交換利用をしたい方の新しい決済方法の選択肢となります。その結果、顧客ニーズを満たし売上UPへとつながります。
EC事業者のデメリット
代金未回収のリスク
前払い決済は入金が確認できるまで商品を発送しないため代金未回収のリスクはありませんが、後払い決済の場合は未回収リスクがつきまといます。代金未回収の原因は、お客様の入金忘れや故意に支払わないケースなど、さまざまです。
代金未回収による損害はもちろんですが、入金状況を管理して入金記録がないお客様に督促をしたり、場合によっては法的措置をとったりするなど、手続きに関する事務処理の負担が事業主様に重くのしかかります。事務処理コストの負担により、代金以上の金額を失うこともあるかもしれません。
悪質な利用者はサイト上で公表するなどの措置をとるネットショップもありますが、強硬な姿勢はショップのイメージを低下させる恐れもあるため対応に苦慮します。
そのようなデメリットを回避するために、決済代行会社による「後払い決済サービス」を利用する方法があります。初期費用と月額費用が別途発生しますが、後払い決済事業者がお客様へ請求する金額を立替払いするため、代金未回収リスクが回避されます。また、請求書発行や入金管理を後払い決済事業者が代行するため、作業負担の重い督促処理も不要となり、事務処理コストの大幅な削減につながります。
後払い決済サービスを提供している決済代行会社と利用者の拡大
現在、NP後払いサービス、GMO後払いサービス、後払いドットコム、＠払い(ニッセン)などがあります。NP後払いサービスは導入店舗数23,000店舗、累計ユーザー数は7000万人を超えています。このように利用店舗・利用者数の増大にともない後払いサービスの導入の必要性が高まっています。後払い決済サービスを提供している会社は多数存在し、月額利用料や手数料は各社によって違うので、事業主様にあった決済代行会社を探す必要があります。
